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株式会社アートコーポレーション
小口径 | ドルフィン工法-泥土圧式
[小口径管高耐荷力式泥濃推進工法]
[小口径管鋼製さや管式泥濃推進工法]
概要
21世紀、地球環境に優しい技術力の融合 最小2000m/m発進立坑より推進自在。
生活に大きな役割を果たしている上下水道・電気・通信ケーブル等地下埋設物のライフライン施設工事は、近年多種多様に、より複雑に変化してきています。
当然ながら狭い道・既設配管設置道・砂地・交通量の多い道路等、困難を極める厳しい条件下においても万全に対応できる施工技術が要求されております。
いまだ低迷を続ける経済状況により、公共投資の縮減が行われているなか土木工事においてもコストを縮減し、より省資源でかつ高度な工法が求められています。
この様な状況下でドルフィン工法は、コンパクトな立坑(最小Φ2000mm)から発進可能、小口径管で長距離(普通土で250m程度)及びカーブ(R=100m以上)推進が可能な小口径管泥濃式推進工法を研究・開発し、実用化することに成功いたしました。
現代社会のニーズにかなったドルフィン工法のコンセプトは3つ。
『極小立坑からの発進』『小口径管での長距離・カーブ推進施工』『コスト削減』です。
小口径管高耐荷力式泥濃推進工法
ドルフィン工法は、コンパクトな発進立坑(最小Φ2000mm)から、推進工法用鉄筋コンクリート管の先端に小口径管泥濃式掘進機を装備し、遠隔操作により方向修正を行いつつ、切羽と隔壁間のカッターチャンバー内に高濃度泥水を充満させることにより、切羽の土・水圧に見合う圧力を保持し、切羽の安定を図りながら推進する工法です。
特長
・小口径推進で推進延長250m(普通土)が可能です。
・R=100のカーブ推進も可能になりました。
・発進立坑は、適応推進管Φ300~Φ450迄が内径Φ2000mm有れば可能です。但し、適応推進管Φ500・Φ 780は、内径Φ2500mmが必要です。
・到達立坑は、内径Φ1800mmあれば可能です。
・円形立坑にすれば、両発進は勿論のこと、90度角方向への発進も可能です。
・3タイプの面盤を利用すれば、9土質分類(粘性土~軟岩―II迄)の施工が可能です。
・プラントヤード面積は、本クラス(小口径長距離カーブ推進)で最小。
・機内に設けたスライドジャッキとグリッパジャッキの併用で、自走式推進が可能になり、岩盤等ハードな土質の掘進、元押ジャッキの推力低下等をカバー・掘進トラブル時での推進機後退作動にも対応します。
・油圧モーターの採用で、土質に応じ回転数を可変自在に。
・掘進機内部2カ所に装着した電磁波発信装置(データゾンデ)で精度の高いカーブ推進が可能です。
・送排泥システムの一体化により、省スペース化を図ります。
・自動追尾測量システム開発により短時間で正確な測量を実現しました。
適用土質
区分 | 土質 | 条件 |
---|---|---|
A | 粘性土 |
・N値5未満 |
砂質土 |
・N値25未満 |
|
B | 砂質土 |
・N値25以上 |
砂礫土 |
・最大礫長径20mm未満 |
|
C1 | 玉石混り土 |
・最大礫長径20mm以上で推進管呼び径の40%未満 |
C2 | 玉石・転石混り土 |
・最大礫長径が推進管呼び径の40%以上から80%以下 |
D | 粘性土 |
・N値5以上30未満 |
E1 | 軟岩-I |
・一軸圧縮強度40MN/m2まで |
E2 | 軟岩-II |
・一軸圧縮強度80MN/m2まで |
以上7種に区分する。尚、上記で適用範囲外のものについては、その都度検討を行う。
小口径管鋼製さや管式泥濃推進工法
ドルフィン工法は、鋼製管に直接推進力を伝達して推進し、これをさや管として用いて鋼製管内に塩ビ管等の本管を布設する施工方式をとった「小口径管鋼製さや管式泥濃推進工法」です。
特長
・コンパクトな立坑から推進可能です。半管(L=1.2m)と分割可能な掘進機によりΦ2000mm立坑から発進可能です。
・広範囲な適用土質。3種類のカッタヘッドにより粘性土から玉石混り礫質土及び岩盤層まで対応可能です。
・長距離推進が可能です。滑材注入及びオーバーカット及び真空吸引輸送方式により長距離推進が可能です。
・自走式推進が可能。スライドジャッキとグリッパジャッキの併用により可能です。
・プラントヤード面積が60m2と狭い送排泥システムの一体化により可能です。
適用土質
区分 | 土質 | 条件 |
---|---|---|
A | シルト |
・N値4以上 |
砂質土 |
・N値25未満 |
|
B1 | 砂質土 |
・N値25以上 |
砂礫土 |
・最大礫直径20mm未満 |
|
B2 | 砂礫土 |
・最大礫直径75mm未満 |
C1 | 玉石混り土 |
・最大礫直径75mm以上で推進管呼び径の40%未満 |
C2 | 玉石・転石混り土 |
・最大礫直径が推進管呼び径の40%以上から80%以下 |
D | 粘性土 |
・N値5以上30以下 |
E1 | 軟岩-I |
・一軸圧縮強度40MN/m2程度まで |
E2 | 軟岩-II |
・一軸圧縮強度80MN/m2程度まで |
注1) 右記の適用範囲外でも施工可能な場合があるので協会にご相談ください。
注2) ビットの耐用強度は一軸圧縮強度200MN/m2まで可能であるが、推進精度の保持を考えて一軸圧縮強度の適応条件値としています。
注3) シルト地盤では、最大推進延長を50m以内としかつ補助工法(路線防護工)をお願いします。
工法システム図
スピーディーで安全施工。
・高トルク・油圧駆動カッタによる、強力且つねばり強い切削です。
・開口率の高いローラビットカッタから岩盤・礫層そして粘性土と地盤の変化に対しても効率の高い切削が可能です。
・ローラビットカッタの構成ローラビットは全て同一のため、磨耗状況によりローテーションが出来、ビットの有効使用が可能です。
・推進機間の接続排泥管・油圧ホース・電気ケーブルは全てワンタッチ接続から、初期発進が簡単です。
ドルフィン工法概念図
平面図・縦断図
作業工程
1.推進用機材搬入
2.元押装置搬入
3.送排泥設備搬入
4.元押装置吊り降し作業
5.元押装置据付
6.発進坑口鏡切口
7.掘進機吊り降し作業
8.推進機を元押装置にセット
9.掘進機を初期推進
10.方向修正菅を初期推進
11.推進管を初期推進
12.ヒューム菅×吊り降し作業
13.推進管据付状況
14.本推進開始
15.油圧ユニット
16.操作盤
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